3月4日 予算特別委員会

◆委員(井上ノエミ君) 
 まず、予算書の108ページの路上喫煙等防止対策事業費についてお伺いします。
 平成18年4月から条例が施行されて、10年が経ちました。これまで指導員が区内をパトロールしてきました。そして、その成果もあって、この10年間に住民のたばこに対するマナーは向上したと思います。また、たばこを吸う人も減っています。その一方で、スカイツリーができて、外国人を含めた観光客が多く来るようになりました。そのため、たばこだけでなく、ペットボトルなどのごみを放置していくマナーのない人も増えています。このような現状を考えると、現在墨田区として最も必要なのはたばこだけのパトロールではなく、ごみの散らかしなども含めた路上を清潔に保つための全体的なマナーを指導するような人が必要ではないでしょうか。また、外国人はごみを持って帰る習慣はありません。日本には歩道にはごみ箱はありませんから、ごみを持って帰るように外国人に対してマナーの指導をする必要があります。台東区ではパトロール要員ではなくマナー指導員を置いています。墨田区も人数を大幅に増やしてボランティアも活用して、マナー指導員を各地域に配置して清潔なまちを実現してはどうでしょうか、お伺いします。

◎区民活動推進課長(中山賢治君) 
 ただいまの路上喫煙防止対策に絡んで、ごみのポイ捨ての件でございますけれども、私ども路上喫煙防止対策のためのパトロールの巡回の指導啓発を行っております。その中で、吸い殻等のポイ捨てと併せて、空き缶やごみなどのポイ捨てについても、マナーを守っていただくような指導啓発を行っているところでございます。
 今後につきましても、巡回パトロール員に対しましては、そういった点についても十分注意をして、業務に当たっていただくように進めてまいりたいと考えております。また、地域のボランティアの皆さんも、この路上喫煙防止対策については連絡協議会等でもお話を進めておりますので、そういった地域の皆さんのご協力もいただきながら、地域のマナー向上には努めてまいりたいと考えています。

◎区民活動推進部長(小久保明君) 
 今、中山課長がご説明しましたのに加えて、次年度、新たに地域力育成支援事業というのを立ち上げて、その中にこういったマナーを地域で広めていただくような活動に対する補助金も創設してございますので、併せてそういったものも使って、地域全体で取り組む方向に持っていきたいと思っています。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、110ページの客引き行為等防止事業についてお伺いします。
 前も議論ありましたね。客引きの防止条例が平成26年12月に施行されました。1年経ちましたが、錦糸町駅北口や南口の周辺では悪質な客引きはなくなったと思います。南口のJRAのあるごく一部の地域ではまだ問題があるようです。
 その後の客引きの現状についてどのような認識でしょうか。年間1,500万円を使う必要があるほどの状況でしょうか。もう少し経費を抑える方法を考えてはどうでしょうか。また、予算は何に使われているか、教えてください。

◎安全支援課長(高橋義之君) 
 錦糸町駅周辺を中心といたしました客引き防止条例施行後の認識につきましては、先ほどご答弁申し上げましたとおり、また井上委員からただいまご指摘のございましたとおり、悪質な行為というのは大幅に減っております。その一方で、客待ち等の問題が新たに言われているところでございます。
 そのような中、1,500万ほどの経費を今回もお願いしているところでございますが、この経費の使途、大部分につきましては、現地で直接対策するため非常勤を雇用している、そういったことに用いているものでございます。現在、まだ現地問題があるという状況でございますので、引き続きパトロール等啓発の強化と併せて進めていかなければならないと認識してございますので、当面このような経費、必要なものとしてお願いしたいと考えています。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、116ページの文化振興諸費についてお伺いします。特に、すみだ北斎美術館に関係する経費に関してお伺いします。
 このページの3の文化振興財団に対する事業補助金の中に、北斎関連事業補助費4,200万円があります。文化振興財団は北斎美術館の共同指定管理者ですから、北斎美術館が開館すると、来年以降はこの補助金はなくなるという理解でよろしいでしょうか、お伺いします。
 また、116ページの4の開設準備経費も開館されればなくなるはずです。したがって、来年以降は基本的には北斎美術館の管理運営に関する費用は119ページの6、北斎美術館費に全て一元化されるという理解でよろしいでしょうか、お伺いします。

◎文化振興課長(江藤一樹君) 
 ただいまお話のございました4,200万円あまりの北斎関連事業補助費につきましては、おっしゃるとおり、再来年度以降につきましてはゼロということになります。お話のございましたとおり、開設準備経費等もなくなりますので、北斎美術館の管理運営に関する経費につきましては、北斎美術館費に全て一元化されることとなります。
◎区民活動推進部参事(鹿島田和宏君) 
 今、江藤文化振興課長が申したとおり、開設準備経費につきましては基本的には指定管理事業の中で一元化されることになりますが、一部資料の収集等につきましては、北斎の資料を購入するというのは区の事業でございますので、その委員会等に関する経費が一部残ってくることになろうかと思います。
 基金の事業につきましては、これもやはり区の事業としてふるさと納税を受けることになりますので、区の事業として継続させていただくようになってくるかと存じます。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、118ページのすみだトリフォニーホールについてお伺いします。
 この予算については、昨年に比べて約5,000万円減らしたことは評価できます。また、私は定例会において、新日本フィルの活動を区民に理解してもらうために、地域でコンサートを開くようにお願いしました。新日本フィルが昨年から八広や曳舟など区内各地で子どもたちのための無料のコンサートを始めました。これは区民に大変好評です。私も去年は曳舟文化センター、今年は八広地域プラザのコンサートに参加しました。多くの親子が音楽を楽しんでいました。また、今年の1月4日には曳舟文化センターで、新年のコンサートも開催されました。新日本フィルがこのように地域でコンサートを開いてくれると、区民も音楽を身近に感じると思います。また、子どもたちのコンサートも二重奏、三重奏ですから、新日本フィルにもそれほど負担にならないと思います。是非このような地域に根差した活動を続けていただきたいと思います。
 そこで、伺いますが、子どもたちのコンサートのような地域での演奏会の経費は、この予算に含まれているのでしょうか。演奏者の人件費は新日本フィルに負担してもらっているのでしょうか、お伺いします。

◎文化振興課長(江藤一樹君) 
 お話のありました新日本フィルの子どもたちのための初めての音楽会につきましては、新たな試みとして昨年度から始まったものでございます。昨年度につきましては、その経費の一部を東京都からの補助金を得まして実施をいたしましたが、大変好評でございましたことから、今年度は補助金はございませんが、継続をしているところでございます。
 お話のありました出演料につきましては、今年度はトリフォニーホールの指定管理対象事業でございますふれあいコンサートの実施経費として、通常の出演料よりは低額ではございますが支出をしてございまして、指定管理委託費に含まれてございます。

◆委員(井上ノエミ君) 
 120ページの環境保全総務費の6にある環境体験学習事業と、旧すみだ環境ふれあい館について、お伺いします。
 環境ふれあい館は2月で閉館になりました。墨田区がこれまで取り組んできた雨水に関係する展示物などは大変ユニークなものです。現在の建物を取り壊す際に、環境ふれあい館の資料はどのようにするつもりでしょうか、お伺いします。
 また、2階には探検家の関野さんの資料もたくさんあります。これも大変貴重な資料だと思いますが、どのようにされるのかお伺いします。

◎環境保全課長(笠原正美君) 
 環境ふれあい館につきましては、今年度末をもって閉館するということで、2月末で一般の来館者の受け付けを終了したところでございます。
 平成28年度からは、環境ふれあい館で実施していた事業をできる限り、先ほど部長も答弁しておりましたが、区内の各施設で実施していきたいと考えておりますので、資料については活用できるものは引き続き、そういう事業で使用してまいります。
 また、関野吉晴さんの資料についてですけれども、区に寄贈いただいた資料につきましては保管場所を確保いたしまして、折に触れて区内の各施設で開催する展示イベントで展示をしてまいりますが、展示会場の規模もございますので、それに合わせてやっていきたいと思っています。区に寄贈いただいていない資料につきましては、これはお返しするということになります。

◆委員(井上ノエミ君) 
 次に、123ページの清掃総務費の5、清掃事務所管理運営費の交通安全対策費についてお伺いします。
 清掃事業では多くの車両を使用しています。そのため、交通安全対策は重要だと思います。清掃事業に関係する車両による人身事故はここ数年で何件ぐらいあるのか、お伺いします。
 また、この対策費は何に利用しているのか、お伺いします。
 また、名古屋市や大阪市では、清掃車両にドライブレコーダーを設置しています。ドライブレコーダーは事故の原因を記録するだけでなく、ドライバーの運転時の状況を記録して安全運転の習慣を付けます。墨田区が清掃事業で使用している車両にはドライブレコーダーは設置されているのか、お伺いします。ない場合には、是非設置を検討していただきたいと思います。お伺いします。

◎すみだ清掃事務所長(西村克己君) 
 清掃事業におけます車両の交通安全対策でございますけれども、ここ5年間に発生しました人身事故は、直営車両では平成23年度に自転車との接触1件、あと雇上車両ですけれども、平成25年度と平成26年度に各1件の合計2件でございます。
 交通安全対策に係る予算でございますけれども、任意保険の保険料、それと車両が火災、燃えてしまう危険性がございますので、車両火災に対する火災保険の保険料を計上させていただいております。
 また、ドライブレコーダーの設置でございますけれども、雇上車両は任意の設置なので詳しく把握はしておりませんけれども、区の直営車両におきましては現在3台に設置しておりまして、平成28年度に車両リース更新の際には新たに2台に設置いたしますので、合計5台の設置となります。